今回はSEOの話です。
なんだかんだ、今年でSEOにかかわって17年になりました。
SEOのできることがどれくらいあるのか列挙してみました。
2024年11月28日時点で132個ありました。
ご自身のサイトがどこまでできているのか、確認の意味も含めて眺めていただければと思います。
書いてあることが半分以上わからん!って方はもしかするとSEOができないかもしれません。
表示スピード改善対策
表示スピードを改善することでユーザーの使い勝手の向上や離脱防止によってランキングに影響します。
- サーバーメモリ増設
- 画像の軽量化
- 画像のWebp化
- Xアクセラレータ
- KUSANAGI環境でのWP利用
- ブラウザのキャッシュ
- サーバー側キャッシュ
- データベースクエリのキャッシュ
- データベースを最適化
- HTTP リクエストを最小限に抑える
- テキストベースのアセットの圧縮 (Gzip)
- リバーシプロキシの設定
- トラフィックを複数のサーバーに分散(ロードバランサー)
- Web サーバー、PHP、データベースなどの最新バージョンをキープ
- 不要なプラグイン、モジュール、コードの肥大化を削除
- サーバー構成を最適化
- サーバーのメトリック最適化
- 高速DNSプロバイダーを使用
- 動的コンテンツのサーバー側レンダリングを実装(SSR)
- 仮想専用サーバーの利用
- VPS専用サーバーの利用
- WEXALの利用
- HTTP/2プロトコルの採用
- ウェブフォントの最適化(場合によっては廃止)
- サードパーティスクリプトの最適化
- クリティカルCSSの使用(最小限のCSSをインラインで記述し、残りは非同期で読み込む)
- 遅延読み込み(Lazy Loading)の実装
- JavaScriptとCSSファイルの最小化と結合
- プリフェッチとプリロードの活用(次に訪れる可能性の高いページやリソースを事前に読み込んでおく)
- コンテンツデリバリーネットワーク(CDN)の利用(ユーザーに地理的に近いサーバーからコンテンツを配信でき、読み込み時間を短縮できる)
- 海外のスパムサイトからの無駄なトラフィックを遮断
ユーザー利便性向上対策
ユーザーの利便性を上げることでランキングにプラスの影響があります。
- DOクエリ系コンテンツに動画設置
- 商品ページに商品説明動画を設置
- ヒートマップを使ってUI・UX改善
- 申し込み(購入)フォーム最適化
- 申し込み導線最適化
- デザインの美しさ
- 見やすい文字色
- ボタンの押しやすさ
- 文字の大きさと改行
- 漢字の読みやすさ
- 日本語の読みやすさ
- パンくずリストの設置
- 複数導線がある場合の二重パンくずリストの設置(例:食べログなど)
- サイトTOPに内部リンクが集まる構造にする(全ページのフッターヘッダーメニューからTOPへ戻る導線を用意)
- 検索意図を満たす充実したコンテンツ
- タイトルタグの最適化
- メニューなど可読性が悪い英語表記を日本語化
- 押せる箇所押せない箇所のわかりやすさ
- 動画コンテンツで情報を補足
- 必要なコンテンツの掲載
- 社会が関心がある内容をアンケート調査してオウンドメディアに掲載
- CTAボタンのA/Bテストを行いゴール到達率を高める(例:購入や成約)
- LCP(最大コンテンツの描画速度)
- CLS(意図せぬレイアウトのずれの少なさ)
- INP(入力遅延、処理遅延、表示遅延の少なさ)
- CSS上ではなく直接HTML上で画像のwidth,height指定
- meta descriptionの最適化(特にTOPページ)記事ページは記事が補填してくれる
- 用語集ページの作成
- 事例としてお客様の声を掲載
- 事例としてお客様の顔写真を掲載
- ページの階層構造の最適化
- SNSをマメに更新(ソーシャルシグナルの強化)
- よくある質問コンテンツ
- 文字以外以外にも必要に応じてイラストや図を入れてわかりやすくする
- alt属性の最適化
- ファビコンの最適化
- OPG画像を設置してSNSからの誘導率を高める
- サイト内キーワード検索の使い勝手改善
- Googleマイビジネスの最適化(営業時間の更新)
- Googlemapのクチコミ登録数の増加
- Googlemapのクチコミに対しての回答
- Googlemapへの画像や動画登録数の増加
- Googleマイビジネスの喫煙情報、車椅子の対応、駐車場の有無
- イベント情報など更新してSNSでも併用して告知
- 数年前の古いイベント情報の削除
- 引っ越しの場合のhttpステータスコード301
- 他のサイトにクロールしてほしくない場合nofollow属性を設置
- ライター情報をページの上に記載する(誰が書いたかで読了率や離脱率が変わる)
- 比較コンテンツを表(テーブル)にする
- 比較コンテンツを画像にする(画像検索で拾われやすい)
- 期限付き商品を扱う場合、unavailable_after タグを使用する
- 構造化データのItemAvailabilityプロパティで、OutOfStockやSoldOutなどのオプションを設定
- 情報が古くなったコンテンツを更新
- 下層ディレクトリでオウンドメディア
- 内部リンクで関連コンテンツへの導線を設置
- 読了数の目安を記載する
- 診断コンテンツでゴールへ誘導
- サイトのデザインを目が疲れない色に変更して離脱防止
- サイトのデザインを怪しくない色に変更して離脱防止
- ゴールに至るまでの行動データを使ってページ誘導を促す
- googlemapでの競合よりも写真を充実させる
- googlemapでの競合よりも口コミを充実させる
- 社外サイトへの言及数を増やす(グルメなら食べログ、転職ならopenwork)
「このサイトに来てよかったな」って思ってもらえるコンテンツを届けてあげてください。
テクニカルな対策
Googleクローラーに向けてテクニカルな対策を行うことで、サイトの情報を適切に伝えることができます。
- 下層ページはサイトロゴではなくタイトルタグと同様のテキストにH1を設置
- H1にメインキーワードを含める
- メインキーワードを文章の冒頭側に設置
- ディレクトリ構造の最適化
- 構造化マークアップ(JSON+LD)を設置
- サイトマップXMLの最適化
- URLの正規化
- 有料広告のリンクに対して、rel=sponsored属性を設置
- クロールしてインデックスされない場合はURL変更
地味な施策だけど、やればライバルサイトに圧倒的に差を付けれますよ
信頼性に関わる対策
なぜ信頼性が必要かと言うと、人の財産や生命に関わる重要な情報だからです。
誤った情報が広まってしまうと人生に深刻な影響を与える可能性がありますよね。
だからGoogleは財産や生命にかかわる領域をYMYL(Your Money or Your Life)領域として、高い品質基準を設けています。
一言で言えば、誰が言っているかが非常に重要視されます。
例えば医者でもないのに病気の原因を話しても信ぴょう性がないのと一緒で、情報のソースがとても大切です。
- 独自ドメイン
- ドメインの運用歴
- 見出しと見出しを補完するテキスト
- 1ページ内の外部へのリンク数と内部リンクのバランス
- 運営者のサイテーション
- 運営者のドメイン(上場企業、大学、出版、企業)
- 運営者のSNS運用歴
- 運用者の経験
- 運用者の専門性
- 運用者の受賞歴、保有資格を記載する
- コンテンツ監修者の出版履歴を掲載
- kindleで本を出版(運営者の名前で本を出す)
- コンテンツ監修者のwikipedia掲載履歴
- wikipediaで監修者の情報を記載
- wikipediaで会社名の情報を記載
- wikipediaで狙いたいキーワードを含めて情報を記載
- 取引先の会社のサイトで取引先インタビュー記事を掲載
- アフィリエイターを使って商標キーワードの被リンクとサイテーション(言及数)を獲得
何を言うかよりも誰が言うかが大事ですよね
被リンク対策
ユーザーの金銭や生命に関わる重要な情報を掲載する場合、誤った情報がユーザーに深刻な影響を与える可能性があるため、Googleは特に高い品質基準を設けています。
- 1ページからの被リンクの本数
- 1サイトからの被リンクの本数
- プレスリリースサイトからのリンク
- プレスリリースサイトでアンケートコンテンツを展開
- 相互リンクよりも片道リンクにする
世のため人のためを思って有益なコンテンツを配信していれば、自然にリンクは増えていきます。
利益率アップ施策
直接SEOには関係ありませんが、せっかくSEOをしてランキングを集めてアクセスを集めるなら利益率改善につなげる施策を行うことができます。
- サイト訪問者にマークを貯めてリタゲを行うことでCPA・CPOを減らすことができる
- リスティングと自然検索結果の二面取りでCTR向上を狙い、CPA・CPOを減らすことができる
- 本体サイトとは別に比較記事を作り、比較検討段階の顧客に購入に誘導する
- カオスマップを作成して被リンクを集めやすくする
- 社員ブログを作りロングテールキーワードでアクセスを稼ぐ
- 同業者比較サイトを作成して被リンクと購入を増やす
SEOが目的じゃなくて利益を出すことが目的でしょうから、SEOをしっかり利益に変えるところまでやってくださいね
まとめ
まだまだ出るはずなので随時更新します。
挙げた中で全てをやる必要はありません。
できることできないことはサイトや事業の形によって様々です。
SEOの本質としては、Googleの方針でもある「サイト訪問者の便益を考えること」ですので、迷ったときは「これは本当にユーザーのためになっているか」という視点で考えていただければ、判断を間違うことはないと思います。
間違ってもお金で被リンクを買ったり、どこかの上場企業のドメイン配下でコンテンツマーケティングをやろうとしたりしないでくださいね。
そういう対策はすぐに廃れますから。
基本に忠実に対策して迷ったらSEOの専門家に相談してください。
1984年神奈川県足柄上郡生まれ。
大事なのは売上より利益です。脱・価格競争コンサルタントとして、できるだけ広告費を減らしながら売上を増やせる方法をお伝えしています。