いつまで有料求人媒体にお金を払い続けますか?

今回は、経営者の皆さんに向けて、採用マーケティングの新しい考え方をお伝えします。

特に、会社の魅力をどうやって伝えていこうか、と考えている経営者の方々に役立つ内容になっています。

集客導線がなき採用サイトは無価値

「採用サイトを業者に作ってもらおうと思うんだけど、どう思う?」という相談をよく受けます。

でも、ちょっと待ってください!

採用サイトを作っただけでは99.9%誰も見に来ません。

どんなにデザインが良くて会社の魅力を詰め込んでも、人が見に来なければ意味がないですよね。

ところが、実際にこういう失敗が多発しています。

例えば、山奥にすごくおいしいラーメン屋さんを開店したとして、Googleマップにも食べログにもなく、チラシも撒かず、誰も知らなければお客さんは来ませんよね。

採用サイトも同じなんです。

そこに「導線」はあるのか

採用サイトは「受け皿」です。

受け皿とは、採用サイトを見に来た求職者に魅力を伝え、検討してもらう材料を与えるためのツールです。

採用サイトはアクセスを集めるツールではないんです。

だから、採用サイトを作っても、そこに人を集める「導線」がないと意味がありません。

導線だけでもダメだし、受け皿だけでもダメで、両方あって初めて求職者に見てもらえて検討してもらえるんです。

しつこいようですが、採用サイトを作っただけでは0点です。

有料求人媒体の落とし穴

「導線」して、有効なものだとエンジャパンやマイナビなどの有料求人媒体があります。

確かに効果はありますが、月5万円から100万円以上かかることもあります。

これって、毎月お金を払い続けないといけないんです。

ということは、払うのをやめた瞬間からアクセスは0です。

しかも、名前の通った会社なら効果も高くなりますが、無名の会社が出しても応募が0のときもざらにあります。

中小企業でもできる!賢い採用戦略

では、どうすればいいのか、ここからが本題です。

  1. 無料媒体を活用する:インディードや求人ボックスなどの無料媒体を使い、間口を広め、自社の採用サイトへのアクセス数を増やします。
  2. リスティング広告を組み合わせる:少額のリスティング広告で、ターゲットを絞って求職者にアプローチして、採用サイトへのアクセスを増やします。
  3. 自社の採用サイトに誘導する:広告から自社サイトに誘導し、会社の魅力をしっかり伝えます。

そうすれば、導線と受け皿がしっかりと役割を果たします。

導線となる間口はできるだけ広くすることと、費用はかけないことがポイントです。

大手企業を狙う求職者にもアプローチできる秘策

実は、大手企業を検討している優秀な人材にも、中小企業がアプローチできる方法があります。

これは、まだあまり知られていない新しい方法なんです。

例えるなら、ユニクロの服を買いに来た人やユニクロの店舗から出てきた人に、「うちの服はユニクロと同じ値段でユニクロにはない魅力がありますよ」とアプローチできるようなものです。

ユニクロに興味がある人なら興味を持ってもらえる可能性が高まります。

このように大手を検討している人に、無名の会社を知ってもらう方法があるんです。

求職者は全員が全員大手志望ということはありません。

  • とりあえず大手を見てみようと思っている人
  • 大手しか知らないから大手を調べている人

が大半です。

そういう人に、「こういう魅力的な会社もありますよ」とアプローチする方法(集客導線)があります。

そのアプローチ方法を使って、採用サイトを作り込んで会社の魅力を伝えるために、その会社ならではの魅力を発掘することが大切です。

会社の魅力は社員に聞く

「うちの会社だけの魅力ってなんだろう」と悩まれる経営者さんもいます。

そんなときは、辞めないで働いてくれる社員さんに聞くのが一番です。

辞めない理由は必ずありますから。

採用のミスマッチも防げる

「すぐに辞めてしまった」ということはなかったでしょうか?

採用のミスマッチも多くの経営者さん課題だと思います。

社員に辞めない理由をヒアリングして採用サイトを作り込めば、採用したあとのミスマッチも防げます。

中途採用者に、同業他社と比べて良い点を聞くのも会社の魅力を知るために有効です。

ひとり一人の社員から意見を拾い上げて採用サイトの完成度を高めることで、

入社してみて「思っていたのと違った」

採用側は「思っていた人と違った」というミスマッチを防げます。

結果、無駄な採用にお金と時間をかけることもなくなります。

社員へのヒアリング方法

社員へのヒアリングは社長や人事が聞き出すと本音を語ってくれないこともあります。

そんなときは外部のHP制作会社に依頼をしたり、インタビューができるカメラマンにお願いするのもいいと思います。

カメラマンであれば、社員インタビューコンテンツも作れますので、写真とインタビュー記事で会社の魅力がさらに伝わりやすくなります。

採用サイトに必須コンテンツ

以下のような情報を載せることで、相性がいい人材を引き寄せ、相性の悪い人材の応募を防ぐことが可能です。

  • 仕事内容(職種、勤務地、給料、勤務時間)
  • 社員インタビュー(入社した動機、入社後のギャップ、一緒に働きたい人、1日のスケジュール)
  • 社長からのメッセージ(ビジョン)
  • 事業紹介
  • 数字で見る会社情報(社員の平均年齢、男女比、前職、残業時間など細かい情報)
  • 福利厚生情報
  • 働き方の情報
  • オフィスの風景
  • 人事評価制度
  • 育成制度(成長できる理由、退職後のキャリア実績)
  • 向いている人、向いていない人

コストを抑えて長期的に使える仕組み

今回説明したような仕組み構築すれば、初期費用はかかりますが、その後のランニングコストはほぼゼロで運用できます。

当然、有料求人媒体にお金を払い続ける必要もありません。

採用が必要なときに毎月数千円程度のリスティング費用で運用できます。

一般的には転職エージェントに依頼すれば、転職者の年収の20~30%のコストがかかりますが、それも必要ありません。

費用の面で比べても、3年間程度の中長期的に見ればどちらがお得か明らかです。

初期費用は助成金や補助金が使える可能性もあります。

みなさんの会社に適用できるか調べることも可能ですので、相談してみてくださいね。

採用の仕組みもマーケティングの真骨頂

これは、好立地な場所に自動販売機を置くのと同じイメージです。

最初にしっかり立地のリサーチします。

そして、自動販売機の商品ラインアップを何にしたらもっとも売上が高くなるのか、ニーズを調査することです。

そうすれば、自動的に売上が入ってくる自動販売機ビジネスが出来上がります。

採用の仕組み化も同じことで、どこに集客導線を作れば一番費用対効果が大きいのか。

もしくは目標の採用数から逆算して、目標の採用数を確保するには、どこに導線を出すのがいいのか。

という考え方で考えることが大切です。

まとめ

  • 採用サイトを作るだけじゃダメ。人を集める「導線」が大切。
  • 有料媒体に頼りすぎると、お金がかかりすぎる。
  • 無料媒体とリスティング広告を組み合わせれば、コストを抑えられる。
  • 大手企業志望者にもアプローチできる秘策がある。
  • 一度仕組みを作れば、1年後から採用コストは0になり長期的に使える。

採用の悩みを解決して、10年後の会社を背負って立つ素晴らしい人材を見つけましょう!

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