お客様の心を掴むコンセプト設計

今回は、コンセプト設計についてお話しします。
特に、これから起業を考えている方や、新しいサービスを始めようと思っている経営者の皆さんに役立つ内容です。

マーケティングの本質って何?

まず、マーケティングの基本中の基本をおさらいしましょう。

マーケティングの本質は、お客さんのことを理解して、お客さんのニーズに合ったものを提供することです。

簡単に言えば、「お客さんの立場に立って考える」ということですね。

焼き鳥屋さんを例に考えてみよう

例えば、焼き鳥屋さんを始めるとします。

でも、美味しい焼き鳥屋さんなんて、世の中にたくさんありますよね。

そんな中で、どうやって差別化すればいいでしょうか?

ここで大切なのが、コンセプトとキャッチコピーです。

今回は、「デートに使えるちょっとおしゃれな焼き鳥屋」というコンセプトで考えてみましょう。

お客さんの最高のゴールって何?

コンセプトが決まったら、次は「お客さんにとっての最高のゴールは何か」を考えます。

デートで使う焼き鳥屋さんなら、お客さんの最高のゴールは何でしょうか?

それは、気になる人と距離を近づけて恋愛を発展させることですよね。

最高のゴールを実現するための工夫

では、そのゴールを実現するために、どんな工夫ができるでしょうか?

席の配置:二人の距離が自然と近くなるような微妙に狭いベンチ型の椅子
イベント的な仕掛け:串に仕掛けをつけて、それをきっかけに会話が弾むようにしたり、変わった味のお酒をサービスして回し飲みのきっかけを作る
雰囲気づくり:部屋全体は暗くて落ち着いた雰囲気なのに、テーブルの上だけは映え写真が撮れるようにスポットで明るくなっている
料理の提供タイミング:二人分の料理が揃って出てくるように調整

美味しい焼き鳥を出すのは当たり前でそれ以上の工夫が必要なんです。

繁盛店を見ると、こういった仕掛けでお客さんの最高のゴールを後押ししているお店もあります。

最低のゴールも考えよう

一方で、「最低のゴール」、つまりお客さんにとって最悪の結果も考えておく必要があります。

デートで使う焼き鳥屋さんの場合、最低のゴールは

「ここに来なければよかった」と後悔させること

具体的には:

  • 味が不味い
  • 提供が遅い
  • 提供のタイミングがバラバラ
  • 席が遠すぎて会話しづらい
  • 騒がしすぎる
  • 客層が悪い
  • 煙くて服に臭いがつく
  • 店員さんがバタバタしていて落ち着かない
  • 価格が安すぎてケチに見られる
  • お酒が水みたいに薄い

お店側にどんな都合あっても、こういったことは絶対に避けなければいけませんね。

まとめ:お客さんの心を掴むコツ

結局のところ、大切なのはお客さんの立場に立って考えることです。

  • お客さんにとっての最高のゴールを考える
  • そのゴールを実現するための工夫を凝らす
  • 最低のゴールも想定して、それを避ける努力をする

これらを意識してサービスを設計すれば、お客さんの心を掴むことができます。

焼き鳥屋さんの例を出しましたが、この考え方はどんなサービス業にも応用できます。

美容室、カフェ、塾、レンタルオフィスなど何でもOKです。

自分のビジネスに置き換えて、「お客さんにとっての最高のゴール」を考えてみてください。

最高のゴールなんて考えたことない!って方はかなりまずい状態です。

それはお客さんを無視してこちら都合で商売していることと同じことです。

今回紹介した方法で、ぜひ一度立ち返って考えてみてください。

きっと、新しいアイデアが浮かぶはずです!

あなたのビジネスで、お客さんの心を掴むコンセプトを作ってみましょう!

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